事例 小売

『就労支援作業所』と『農産物卸売業者』が抱える 課題の解決を可能とする創業支援事例

~人、企業を救う新たなビジネスモデルの創業支援~

★創業者は、就労支援B型作業所に長年勤務する中、業界の問題点(障がい者への支払工賃の安さ)に対して、何とかして改善したいという思いを抱いておりました。同作業所取引先との受注業務の交渉過程で、農産物加工(袋詰め)業務について知り、ビジネスチャンスがあるのではないかと、創業に向け計画を始めました。

★就労支援作業所の利用者(障がい者)は、力加減が分からない方が多いことから、青果物を握りつぶしてしまうことがあり、発注業者から敬遠される傾向があります。その為、工賃単価の安い業務(飲食店の箸・おしぼりセットの袋詰め)が主な請負業務となり、なかなか工賃収入が上がらないのが現状です。

★ジャガイモ、ゴボウなど土の付く農産物は、袋詰め時に汚れやすいことから、健常者からは敬遠され、工賃単価が高い傾向にあります。しかし、それらは、障がい者が握り潰す心配がないことから、取り扱いできるのではないかと考えました。
利用者にとっては、より高い工賃単価での仕事が可能となります。発注業者(卸売業者)にとっては、現状より安い値段で委託可能となり、且つ、障がい者の収入アップに繋がる(=喜ばれる)ことから、社会貢献の側面を持ちます。

★このように、同社はパイプ役となり、双方が抱える問題を解決し、win-winな関係を構築できるスキームを計画しました。同社のビジネスモデルは過去に例が無い画期的なものであり、かつ社会貢献度の高い事業です。

★同社代表者と面談を重ねたところ、将来の事業多角化を見据えた資格取得・綿密な創業準備をしており、創業の動機(同業界への高い貢献意識)に感銘を受け、当金庫として積極的な支援をしていく方針となりました。また、当金庫取引先の就労支援作業所とのマッチングを実施し、両社のさらなる販路拡大・事業拡大の支援に取り組む方針です。

信用金庫の支援内容

創業支援
金融支援・本業支援の両輪で支援(金融支援:保証協会・日本政策金融公庫)
本業支援:課題を設定して本業に集中できる取組み(勤怠、業務改善、生産管理、原価管理)
販路開拓支援
取引先ネットワークを通じたマッチング支援

この事例を担当した信用金庫

尾西信用金庫
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