事例 その他

「食べられないもの」を「価値のあるもの」への挑戦を支援

地域の復興と社会問題の解決に向けて

 福島県は、東日本大震災により甚大な被害を受けただけでなく、今もなお原発事故による風評被害の影響を受けております。その一方で、災害により失われた浜通り地域等の産業回復に向けた国家プロジェクト福島イノベーション・コースト構想のもと、新たな産業基盤の構築に向けた取り組みが進展しております。
 創業者は、困難を抱える地域で事業を立ち上げたいという思いをもって訪れた浜通り地域で、農林水産物を活用しながら国内外における斬新な製造・開発を経た商品販売を実施できれば地域全体の復興に寄与すると考え、当金庫の本店所在地である福島県南相馬市で2018年に創業しました。
 現在、同社は、食品廃棄物を分子レベルまで分解する独自技術を通し、賞味期限切れや品質基準未満などで廃棄される「食べられないもの」を「価値のあるもの」への再利用を図ることで、食品ロス問題の解決に取り組んでいます。
 また、福島県内では、少子高齢化や原発事故の影響等で漁業経営体数が減少している中、増加している養殖業ではエサの価格高騰という課題に直面しております。これに対し、同社の技術では安価かつ高品質なエサの生産が可能である強みを生かし、地域における養殖産業の振興を目指しております。
 当金庫は、地域の復興だけでなく、食品ロス問題の解決という社会問題に貢献する同社の業容拡大に向けた支援に取り組んでいます。

信用金庫の支援内容

業容拡大に向けた資金支援
当金庫は、補助金を活用した研究開発から実用化への移行期にあたる2021年2月に製造販売のための設備資金および運転資金にかかる支援を行いました。
ビジネスマッチング支援
養殖魚のエサ等の需要増加に伴い、原料となる「食の廃材」の安定的な確保に向けて、業界のネットワークを活用したマッチング支援を行っております。
また、業界のマッチングイベントへの出展を通じて、同社の事業のPRを支援する予定です。

この事例を担当した信用金庫

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